前日のマリリンカップの興奮とほどよい疲労感が残る翌日の6月28日(日)、いよいよ本レース当日ですが、いきなり朝7:00に島内放送が入りました。
「本日のサバニ帆槽レースは沖合で風警報が発令されたため、島内レースといたします・・・」
やっぱりね。
昨日からの風が止みませんでした。 沖を見ると風波が白く立っているのがはっきりとわかります。 これで海峡横断は無理ですよ。
でも、那覇を目指さなくてもレースはレース。昨日のマリリンカップでさえあんなに大変だったのだから、気合いを入れ直していかないとやられてしまうってもんです。島内レースのルートは古座間味ビーチから安室島を回り込み、安慶名敷島、嘉比島を右手に見ながら回航する約10kmのルートです。 風向きからすると、まずは安室島を回るまでが第一関門だと確信しました。
とは言っても、座間味島を含め慶良間諸島は昨年3月に国立公園指定を受けたほど海が美しく、古座間味ビーチはサンゴも大きく育っているような素敵な場所なので、レーススタートまではのんびり海を感じながら舟の調整をしていきます。
いよいよ開会式が始まります。 まずは参加者全員でビーチクリーンから。
そして本レース参加の全40艇のサバニが並ぶと迫力があります!
10:40を前にして、スタートのカウントダウン!
10,9,8,・・・3,2,1
プーーーーーーー!!
風が強いので我々は縮帆してスタートしました。
時折10m近くの風と波、潮流に翻弄されながらのレースでした。マストが折れるチームや何度も沈する艇、ハードな海にもて遊ばれてリタイヤするチームがあるなか、私たちの「津梁」は嘉比島を回航する前に3時間のタムリミットが来てしまい、伴走船の宮平喜文さんとレース委員会がご配慮くださり、そのままコースをゴールまで走らさせてくださいました。
結果はリミットの3時間に間に合わず3時間35分。公式結果はDNF(Did Not Finished)です。それでも個人的にはハードで楽しい海を漕がせていただけて楽しい時間でした!
サメの肝臓を分けてくれたり、波板を用意してくれる川奈の皆さん、練習をさせてくださった葉山サバニクラブの皆さん、たくさんのアドバイスや助言をくださる沖縄の皆さん、東京の私たちの参加を快く受け入れてくださる座間味村の方々、そして運営の方々、一人ひとり挙げたら明日になってしまうほどのたくさんの方に支えられて私たちのチームの参加ができていることに心から感謝申し上げます。
表彰式ではアビーム賞(遠来賞)をいただきました。これは「今後も諦めずに参加しなさいよ」とのメッセージを感じます。もちろん来年も再来年もサバニクラスで参加しますよ! 完漕したにせよリタイヤにせよ、風と波に翻弄されながら同じ海を漕ぎ、同じゴールを目指した参加者の人たちとは、何か通じ合うものを感じた打ち上げパーティでした。胸が熱くなります。
もうすでに顔の皮がパリパリ剥けてきていますが・・、この後も実習が続くので良しとしよう。。
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