伊豆半島の真っ白い砂地でよく見かけるクツワハゼ。
ハゼの種類はとても多いし、その見分けは初心者ダイバーにはなかなか難しいものです。
だって、ハゼだけで1冊の図鑑があるほどだからね・・・。
でも、今回の学生たちの実習ではこのクツワハゼがひとつのブームとなっていました。
潜った後、私が魚の解説をしながら学生たちはログブックに見た魚をメモしたり、イラストを描いていたりしていたときにその事件は起こりました。
(写真を見せなから)
こ:「砂と同じ色のこんな魚いたよねえ」
学:「あー、見た見た!」
こぶたの心の声:(ハゼ3種類は見せたけどみんな同じに見えているんだろうなあ、きっと・・)
こ:(写真を見比べながら)「これとこれは比べて観察したの覚えてる?」
学:「わたし、イラストを描きました?」
それはそれは、今までにない衝撃映像でした。
その学生のログブックにはハゼらしき細長い形をした魚がサングラスをかけているではありませんか
しかも、ご丁寧にやじるしで「タモリさん」と書いてある。。
う?ん。たしかにタモリさん。
若者たちにはサングラスをかけている魚に見えたようですな。
いままで、ちーともタモリさんだと思ったことはなかったよ。
合宿をはじめとする非日常体験をしているときに、同じ時間を共有している人たちのなかだけで通じる「共通語」ができたとき、その体験は強烈に記憶に残ると聞いたことがあります。
つまり、その「共通語」からそのときの体験をリアルに振り返ることができるということです。
この学生たちは「タモリさん」からサビハゼでもない、ホシノハゼでもない、クツワハゼをはっきりと区別することができるようになってしまったわけです。
スバラシイ
新しいクツワハゼの紹介の仕方、勉強になりました。
明日から活用させていただきやす。
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