こぶたの日記

感動話 その2・エンジングループ

はやぶさ感動話の続きです。
<その2・エンジングループ>
はやぶさは地球を目指す途中で、4つのエンジンのうち3つが故障してしまいました。
多くの人が地球への帰還を諦めざるを得ない状況。
エンジンは2つの部屋で構成されていて、どうやら2つの部屋のうちどちらか1つが故障しているエンジンが2つあることがわかりました。
本来、エンジン同士は横の繋がりを持たせていなかったので、どちらか1つの部屋が故障してしまえばそのエンジンはダメになってしまう。
でも、はやぶさ発車直前にエンジングループの1人が「もしも」のためにと、エンジン同士の横の連結パイプをつけていたそうです。
それを思い出し、エンジングループが提案しました。
もしかしたら2つの故障したエンジンの生きている部屋を繋げてみれば1つのエンジンとして働いてくれるかもしれないと。
当然、テストもしていない。
そして結果成功!!
でもそのわずかな可能性にかけてGOサインを出した川口プロジェクト・マネージャーの判断力も神がかり的ですね!
このエンジングループの責任者の人は「エンジンにも個性があって愛着がわく」と言っています。
毎日エンジンのことを考えてエンジンと向かい合っているとそう感じるんですかね。
この人は4つのエンジンに自分と奥さん、2人の子どもの名前をつけていたそうです。
ちなみに、まずはじめに故障したエンジンはご本人のエンジンだったとか。
そして、2つの故障したエンジンをパイプで繋げて1つのエンジンの能力を持たせたのは
なんと、ご本人の名前がついたエンジンと奥さんの名前がついたエンジンだったそうです。
感情を持たない機械なのに、なぜか感情移入してしまうこのような逸話がはやぶさにはたくさんあるんです!

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