こぶたのつくりかた - 海も山も大好きなこぶたが自然からもらったたくさんのenergyを紹介します

EXILE風の男

先日、やや混んでいる電車に乗っていたら、同じ車両の少し離れたところで   「だれか、お医者さんいませんか?」 と叫ぶ声がした。 気分でも悪くなった人が出たのかな・・・と思っていたら車内の様子がおかしい。 人の隙間から見えるのはてんかんのような痙攣を起こして倒れている人がいる! しかも、周囲の人は人だかりができているだけで誰も手を貸している様子ではなかった・・・ 医療従事者のようなプロではないにしろ、少なからず救急法の知識があるのでなんとかしなきゃと人をかき分けていたら、現場の近くで座っていた女性が走り寄って脈を診たり、呼吸の確認をし始めた。 あとから聞いたらこの女性は看護師さん。 さすが!慣れた対応だ 一足遅れて、私とほぼ同時に逆方向からも女性がひとり駆け寄ってくれた。 見た感じ、これから空港へご出勤のCAかしら。 確かにCAならこのような訓練もしているはず。 電車は終点の駅へ向かう最後の長いトンネルを走っている。 幸い意識もあり、痙攣は1分ちょっとでおさまった。 衣服をゆるめ、楽な体位をとらせてあげることしかその時点ではできない状態。 そんな中、電車が緊急停車。 誰かが救護要請の緊急ボタンを押してくれたみたい。 車内アナウンスで車掌さんが   「緊急ボタンを押された方、マイクに向かってお話しください」 そしたら、流行のトンボのメガネのようなでかいサングラスをかけた、EXILE風のちょっと強面の若いにーちゃんが大きな声で叫んだ   「7号車ぁ、3番扉近くぅ!!」 彼が電車を止めてくれたようだった。 何をしたら良いのか、迷ったことだろう。 でも、そこで彼は緊急ボタンを押すという行動を起こしてくれた。 まわりで見ているだけの人たちよりはるかに価値のある行動だと思う。 結局、電車は終点の駅まで走ることになり、駅では他の駅員さんたちが担架を用意してくれていた。 電車が到着してから駅員さんを呼ぶよりはるかに対応が早かったはず。 状況を確認した駅員さんが救急車を要請し、私たちが駅員さんに状況を説明して担架に乗せ、引き渡した。 そこで私たち3人は電車を降りてそれぞれの方向へ去ったわけだけれど、私は見逃さなかった! その電車を止めてくれたEXILE風のにーちゃん、担架が運ばれていくまで見送っていました。 人は見かけじゃないよね 見ず知らずの人たちの善意と、強面のサングラスの奥にみえた人としての優しさを垣間見た気がしたできごとでした。    
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